景気拡大が続く期間が今年3月で4年4か月を迎え「バブル景気」を超える戦後3番目の長さとなった。
内閣府が発表した今年3月の景気動向指数は、景気の現状を示す一致指数が114.6と前月比で0.6ポイント下落したものの、景気は「改善を示している」との判断を維持した。
これにより景気の拡大は、第2次安倍政権が発足した2012年12月から4年4か月続いていることになり、1990年前後の「バブル景気」を抜く戦後3番目の長さとなった。
背景には、円安で輸出が好調な企業収益の改善があるが、家計の節約志向も根強く、個人消費は力強さを欠く状況が続いている。
http://www.news24.jp/articles/2017/05/10/06361100.html
全くもって景気回復の実感なし
戦後3番目の長さって言われても、全くといって景気が良いとも思えない。どこも節約節約言葉が変われば断捨離、物持たないなど、消費が旺盛とは言えず、それは個人消費が弱いともなされています。
給与が上がっていないので実感が薄いこと薄いこと。企業業績が良くても、個人の消費が戻らない。なので個人財布が閉まる→設備投資や給与抑えられる→景気の減速。輸出が景気いいというので、メリカか中国が風邪を引いてもしてくれたら、即座に転職収縮は買い手市場、デフレのオンパレードでしょう。
実感のない発表は、大本営発表とさして変わらないような。
人が貯め込むように企業も貯めている
あまり景気回復実感のない今、企業の方を見てみるとどうなるのか?昨年末、東洋経済が独自調査を発表した、企業の内部保留ランキング500というのがあるので、これを見てみますと、
手元資金が豊富な企業ランキング10
社名 ネットキャッシュ 現預貯金 短期保有有価証券 有利子負債 ソニー 10,364 9,836 9,463 8,935 任天堂 9,093 5,704 3,388 0 富士重工業 8,381 5,075 5,005 1,699 ファナック 8,316 6,866 1,450 0 信越化学工業 8,203 5,970 2,364 131 キーエンス 7,108 3,676 3,431 0 京セラ 6,564 3,740 3,151 327 キヤノン 6,526 6,336 206 15 ヤフー 4,491 4,491 0 0 三菱自動車 4,262 4,533 0 270 ネットキャッシュ:現預金と短期保有の有価証券の合計額から、有利子負債と前受金を差し引いて算出
引用元:東洋経済ONLINE内部留保ランキング10
企業名 金額 トヨタ自動車 16兆7942億4000万円 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8兆5875億7800万円 ホンダ 6兆1943億1100万円 NTT 5兆742億3400万円 三井住友フィナンシャルグループ 4兆5344億7200万円 NTTドコモ 4兆4130億3000万円 日産自動車 4兆1507億4000万円 日本郵政 3兆5259億3200万円 キヤノン 3兆4304億4700万円 三菱商事 3兆2259億100万円 引用元:Newsポストセブン
1位には最近業績が回復したソニーが1兆越え。内部留保だけに絞ると、トヨタの10兆って。。。カイゼンでこれだけ貯め込めるようです。
ある所にはあるんですよ。企業といっても、人が運営している以上、同じように節約節約貯め込むことをしていますね。半分でも吐ければ、それだけで結構な景気対策になりそうな気がしてならない。
そろそろ人に出資しません?