厚生労働省が10日に労働基準関係法令違反に係る公表事案を公表しました。
いわゆーるブラック企業リスト(表版)というものでしょうか。違反していても、ぬけぬーけと過ごしている会社は多いですからね。22時過ぎてもターミナル駅発の列車が混んでいるのが物語っています。
厚生労働省が発表した労働基準関係法令違反
バラバラな発表を統一
去年10月から半年間に労働法違反を犯してしまった会社334件の社名を公表しました。この中には、年末年始の話題をかっさらっていた電通も含まれています。
今までは報道発表では社名を明らかにしたのに、Web上では社名を伏せていたり、掲載期間もバラバラな状態でした。
そこで厚生労働省は各都道府県労働局が公表た際の内容を集約し、送検を公表した日から1年間掲載するとともに、毎月更新することを決定しました。
労働基準関係法令違反の詳細ってどんなもんよ
公表されたのは企業・事業場名称、所在地、公表日、違反法条、事案概要、その他参考事項という項目を一覧にして公表しています。
具体的な内容はこちらよりPDFファイルを参照して下さい。
内容も「工事現場において、高さ約4mの足場上で手すり等を設けることなく。労働者に作業させたもの」といった安全義務違反から、
「法令で定める資格を有しない労働者を機体の重量が3トンを超えるドラグ・ショベルの運転の業務に就かせたもの」という無資格操業や、
「労働者2名に。36協定の延長時間を超える違法な時間外労働を行わせたもの(電通)」という36協定違反や
「労働者10名に、2カ月間の定期賃金合計約200万円を支払わなかったもの」という賃金関連が占めています。
中には「労働災害により4日以上休業したにもかかわらず、労働者死傷病報告書を提出していなかったもの」という報告義務違反もあります。
つかこれでほぼ全部の様な。
労働基準関係法令違反しやすい事案
つまり企業が労働法を反故しやすいのは、
安全義務
長時間労働
賃金未払い・最低賃金
死傷病報告
とうことです。コストがかかるところですが、だからといって軽視できない部分です。
つか賃金系は生活に直結しているものですし、見方を買えればお父さん直前の会社と読み取れそうです。人件費を弄るのは、能力なくても誰でもできますからね。
今回発表された労働基準関係法令違反というのはまだ氷山の一角と考えられます。
ヌケヌケとすり抜けた会社は、数多あるブラック企業「奴ら334社は我々の中でも最弱…」ぐらいしか思ってあるのはないでしょ。ブラック企業リスト、ここに載ってる所は潔く違反してる部類なのかもしれなく、まだまだ増えそうです。
就職・転職する際には、この辺りを注視した方がよいとの指針かもしれません。